『MARU』のすごしかた

How to spend time in "MARU"

古くより繁華街として栄えて来た祇園は、柔軟に変化する「京都のいま」の顔でもあります。白川沿いのレストランやバーで、風流と刹那を愉しむ夜も、京の愉しみの一つと言えるでしょう。

祇園歌舞練場と建仁寺へと続く石畳に、名の知れた料亭が軒を連ねます。多くの観光客で賑わう表通りを離れ、細い路地をのぞいてみれば、あなただけの特別なお店も見付かるかもしれません。

三条から四条に続く料亭街。夏は川床や打ち水で京の涼を愉しむことができます。「一見さんお断り」という老舗もありますが、バーや洋風のお店も増え、多くの観光客が舌鼓を打っています。

江戸初期に角倉了以によって作られた、木屋町に沿って流れる運河。森鴎外の小説の舞台としても有名です。春には川岸に200本のソメイヨシノが咲き乱れ、多くの酔客を愉しませています。

「祇園さん」と呼ばれる八坂神社。初詣で火縄にをけら火を移して持ち帰る火伏せ厄除けのお守りや、円山公園のしだれ桜、祇園祭は京都の歳時記。浄土宗総本山知恩寺にも隣接しています。

臨済宗の開祖・栄西禅師開山の、800年以上の歴史を誇る日本最古の禅寺。国宝である俵屋宗達の「風神雷神図屏風」でも有名。現在、建仁寺では、複製と銅板を鑑賞することができます。

真言宗智山派の古刹で、西国三十三ヵ所第17番札所。963年に寺を開いた空也上人の像を始め、平安・鎌倉時代の優れた彫刻が多く所蔵されていることでも有名。手書きの占いも人気です。

「清水の舞台」からは市内が一望でき、春の桜に秋の紅葉と一年を通して折々の京の美を堪能できます。境内には音羽の滝や三重塔など見所も多く、参道では清水焼など名産品も求められます。

「別格」を冠する禅寺の大本山。凜と張りつめた空気に、荘厳な歴史の重みを感じます。山門や名庭園をはじめ、ドイツ建築の琵琶湖疎水の水道橋も鑑賞できます。参道には湯豆腐の有名店も。

14世紀から明治2年まで歴代天皇が儀式・公務を執り行った内裏。年間を通して参観できるほか、葵祭では行列の起点、時代祭では終着点となるため、多くの人が訪れる場所となっています。

多くの日本の近代美術作品を所蔵しているほか、美術館自体の美しさも訪れる人の目を愉しませています。京都市美術館、平安神宮、琵琶湖疎水をはじめとした観光地へのアクセスも便利です。

平安遷都1100年を記念して建立された平安神宮は、平安京の大内裏を復元したもの。約2万坪の敷地内にある「平安神宮神苑」は、結婚式場としても人気。参道にそびえ立つ大鳥居は圧巻。